【達成したときこそ要注意?!】短期目標達成の落とし穴

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受験生の皆様こんにちは。講師の石野です。

勉強をある程度進めていくと最終目標(目標校合格、資格の取得など)を達成するために

様々な短期目標を設定することもありますね。

例えば

「志望校に合格するためにまず次のテストで平均点以上を取る」
「合計点で 300/500点 以上を目指す」

などです。

達成できた経験を積むと、

「達成した自分は◎」
「しなかった自分は×」

という評価基準に陥りやすくなります。

今回は、目標を達成したときにやってしまいがちな落とし穴やるべきことについてお話しします。


◆ 落とし穴 その1

「達成することで、本当に得たかったものは何か?」

「目標は達成できたし、ご褒美にしばらく勉強はおしまい」

と、決めていたら

達成することで、本当に得たかったものは何か?それは手に入ったのか?

が、分からなくなります。

先日、公立中学三年生の生徒さんが短期目標を達成しました。

彼は9月から駆け込みで依頼のあった生徒で、それまではスポーツ一筋。「近畿大会準優勝、全国大会出場」のため、推薦入学の話が出ていましたが、それを蹴って「目標校に進学したい」と熱い思いを持った生徒です。

偏差値未知数(模試の経験なし。10月時点で五木の偏差値40.4)から

偏差値57の高校合格が目標。とてもハードな依頼です。

入試のことだけを考えると、高校入試であれば「試験に出る内容に特化」して指導するのが最も効率的です。しかし、彼は稀にみる真面目な生徒で、集中できる時間は短いものの、普段の学習時間を保ったまま、決してサボろうとしませんでした。なによりもまだ勉強して「成果が出す」経験がありませんでした

「実感が持てると一気に化けるかもしれない」と思い、

私も「実力試験での数学平均点以上」を目標として

実力試験の数学対策に3コマ分(前の週の土曜日に2コマ、直前に1コマ)

計6時間3コマの、試験対策の授業を行いました。

10月定期試験 数学 28点 (平均40)

11月実力試験 数学 54点 (平均40)

彼は学校で先生に引かれるほど驚かれ、たいそう褒められたようです。

また「やったら出来る気がする!!」と自信もついたそうです。

彼の行った勉強法については、こちらの記事のもの「成績を上げる勉強とは?」とほとんど同じです。

 

この仕事をしていて、最高にうれしい瞬間のひとつは、

生徒さんが目標を達成していく姿を、一番近くで見られること。

一緒に喜びを分かち合えること。

生徒さんの笑顔を見られることは、喜ばしい限りです。

しかし・・・。

私も一緒になって喜びそうだったのですが、あることに気づきました。

  • 試験のやり直しをしていない
  • 授業に集中できていない
  • 普段の宿題が進んでいない

喜ばしくない行動が増えています。

これまで、勉強し始めて3カ月。普段スポーツばかりだった彼には、目に見える成果も出ず、勉強を頑張り続けるのは苦痛の時間だったのかもしれません。初めて出た「勉強したら成果は出るんだ」という気持ちに舞い上がってしまっても仕方がありません。

しかし、ここで成果が出たからと勉強をやめてしまっては、最終目標の合格が閉ざされてしまいます。

短期目標の目的はなにか?

今回、彼の短期目標の目的は

  • やったら出来る」と自信をつけること

しかし、私の短期目標の目的は

  • 勉強は「したら出来る」と実感させること
  • 今回の勉強方法を続けさせること

特に、今回の勉強方法を今後も続けること

これが、私が本当に得たかったもの、でもありました。

だから、ここで気が緩んで「勉強をやすむ」となると、
本当に得たかったものも放棄することになります。

今回は私の反省ですが

これ、日常でよく起こっているのを見かけます。

本当に得たかったものではない、何か別のものを得て、

知らず知らずの内に、本当に得たかったものを放棄しているという状態。

「どうしてこんなことが起こるのか?」

本当に得たかったものを、忘れてしまうから。

これを防ぐ方法は、

手帳に書くとか壁に貼るとか、いろんな方法が紹介されていますが、

それ以前に、「安易に目標を設定しない」というのがオススメです。

◆ 落とし穴 その2

「達成するための要である、達成できた理由は何か」

短期目標から分かることは、もう1つあります。

達成できた理由です。

  1. 成果に繋がった行動と、繋がらなかった行動をわける
  2. さらに、その要因を考える
  3. 意図的に成果に繋げた行動と、偶然繋がった行動をわける

これを分析すると、達成・未達成の要因が分かってきます。

そして、要因分析には、「あるもの」が必要です。

それは何でしょう?

例えば、バスケットの練習で、シュートを練習していたとします。

8本シュートをして4本決まる
100本して50本決まる

だったら、どちらが信憑性があるでしょうか?言うまでもなく、後者ですよね。

同じ成功率50%でも、全く見え方が違います

目標に対する行動も同じです。

「●●の行動を△△回したら、□□回は成功する」という見込みを出します。

勉強について分かりやすく言うなら、たとえば

「1日10題ずつ問題集を解きなおす行動を1ヶ月繰り返したら、解いた範囲の問題のうち半分は解ける」という見込みですかね。

だから、
「達成したから」と行動を途中でやめてしまったら、

その見込んでいた計画が合っていたのかも、ズレがあったのかも、分からなくなります……

◆ やるべきこと

目標を現実化するということは、

「見込んでいた結果を出す」ということ。

そのために何よりも重要なことは、

自分の見込みの「精度」を知ること。

その精度は、

目標を立てる段階で「何をどのくらいやったら、どんな結果が起こせると思うか?」を想定し

行動をやりきった上で「想定通りだったところ、想定外だったところ」を知る。

という手順を踏むことで、知ることが出来ます。是非この考えを参考に志望合格を勝ち取ってください!

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